血糖値の測定器について

血糖値測定器は血液を試験紙に吸わせて血糖値を測定します。測定器は薬局やネットショップで購入出来ます。このページでは針の種類や記録容量などを比較しています。

目次

血糖値測定器とは?

「血糖値測定器」とは、文字通り「血糖値を測定するための機器」のことを言います。「糖尿病」や、それに近い症状を診断された場合に、その治療をサポートするために用います。基本的に「測定器」「試験紙(センサー)」「穿刺針(ランセット)」の3つワンセットで使用します。

血糖値は、「体温」とは違って自覚症状が乏しいことが多いです。体温の場合、「熱っぽい」「おでこが熱い」といった症状で自覚することができますが、自分の血糖値がどれくらいのレベルで推移しているか、何らかの症状で自覚することができるでしょうか?

健康診断等で何らかの診断を受けない限り、血糖値についてそこまで意識することは難しいのです。おそらく、医師に言われて初めて血糖値について意識することになるかと思いますが、医師とて専門の機材を使わなければその人の血糖値について断言することはできません。そして、「手足のしびれ(糖尿病性神経障害)」といったはっきりとした自覚症状が出る頃には、高血糖症状がかなり進んでいる事が多いのです。

糖尿病などの高血糖による疾患・症状等は、自分の血糖値の高さを意識して、深刻な状態に生る前に生活習慣(特に食事と運動)を改善する必要があります。血糖値測定器を用いて血糖値を視覚的に理解しやすい形にすることで、誰もが自分の血糖値について状況を判断しやすくなります。また、日頃から血糖値の推移を把握しておくことで、医師も「インスリン注射」などの糖尿病治療・高血糖改善のための医療行為をどの程度まで施すべきかの判断材料とすることができます。

血糖値測定器の正しい使い方

血糖値測定器で自分の血糖値を計る方法は、至って単純です。簡単に言えば、針で指先を刺して出血させ、その血を試験紙に吸わせて測定するのです。

もう少し具体的に測定器の使い方を解説しますと、まず血糖値の測定のためには「測定器本体」の他にも「試験紙」と「穿刺針」が必要になります。試験紙を測定器本体に、穿刺針をホルダー部分にそれぞれセットします。次に、穿刺針で指先を突き刺し、出血させます。試験紙に血液を吸引させれば、測定の準備が完了します。あとは測定器本体に数字が表示されますので、それを記録します。

血糖値測定器は、後片付けも重要です。試験紙と穿刺針をそれぞれ取り外し、お住いの自治体のルールに従った方法で処分します。つまり、試験紙と穿刺針は使い捨てることになります。また、穿刺針で出血させる前後はきちんと指を消毒して、傷口に雑菌が入り込まないようにしましょう。

このように、体温計や血圧計ほど手軽ではありませんが、医療機関へ行かなくとも簡単に血糖値を計測することができます。詳しい測定方法はお使いになる測定器の説明書に従って、あるいは動画投稿サイトにも測定器の大まかな使用方法についての動画が投稿されていますので、購入前に使用法を知りたい場合はそちらの方もご覧になってみると良いでしょう。

血糖値測定器に「誤差」はあるの?

血糖値測定器を正しく使用しても、測定される血糖値には「誤差」が生じます。体温計や血圧計だって、ほとんど同じ時間に測っても全く同じ数字にならないのと同様に、血糖値測定器も同じ時間、同じ条件で測定しても多少の誤差は生じます。

具体的な数字に関してはその人の血糖値によって異なりますが、「病院で測定した血糖値の10%前後」の誤差であれば、そこまで気にする必要もありません。例えば血糖値が200mg/dLの場合、前後20mg/dLであれば、気にすることなく測定することができるということです。もし、それ以上の誤差が生じてしまった場合には、いくつか理由が考えられます。

測定方法が間違っている

まず「測定方法が間違っている」ということです。例えば「出血後、血液の吸入まで時間が経過している」「出血量が足りないので、無理に血液を押し出して採血した」「血液を吸入したが測定器が反応しなかったので、追加で血液を吸入した」といった事柄です。これらは間違った測定方法であり、正しく血糖値を測定することができません。

1日の間の血糖値の変化

次に「1日の間の血糖値の変化」です。血糖値は「食事」や「運動」などの場面、その他生活の中で刻一刻と変化していきます。体温や血圧以上に1日の間の変化が激しいものであり、測定するタイミングによって全く異なる数字が表示されます。仮に毎日同じ時間に測定していても、測定前にどのような行動をしているかによって測定結果は大きく異なります。

無痛で測定出来る血糖値測定器はあるの?

さて、先ほど「穿刺針で指を突き刺して出血させる」ということをお話したかと思いますが、注射器のように針を突き刺す行為には「痛み」に対する恐怖が伴います。もし、無痛で測定することができれば、血糖値測定器をより身近に感じることができるのではないでしょうか?

この点は、「どの測定器を購入し、使用するのか」という点で差が生じます。具体的には「穿刺針の細さ」が決め手となります。細い針を使用する測定器ほど、測定時の痛みは少なくなります。

ですが、細い穿刺針で測定する場合、測定時にエラーを生じやすくなります。特に、皮膚が分厚い部位で測定する場合だとエラーを起こしやすくなるため、測定部位だけでなく個人差によって太い針を使用しないと測定できない可能性もあります。

血糖値測定器はどこで買えるの?販売店などについて

血糖値測定器を購入することを決めた場合、インターネットでメーカーのホームページを見て販売店を調べましょう。体温計や血圧計のように、ホームセンターや家電量販店では取り扱ってはいません。購入できる販売店はそれなりに限られるかと思います(理由は後述します)。

また、販売店を調べても遠方であったり、購入のために出向くのが面倒だという場合には、ネットショップで購入するという方法もあります。お目当ての血糖値測定器が販売されているとは限りませんが、大手通販サイトでの取扱についてその存在を確認しています。価格も実店舗で購入するよりも安い場合が多いです。

ネットショップで購入する場合は「内容物」に関してきちんと確認しておきましょう。消耗品は別としても、それ以外に必要なものがきちんと揃っているか、商品説明等をしっかりと確認しておく必要があります。本体だけがあっても付属器具が必要なものだったり、逆に付属器具や消耗品だけを購入してしまうというパターンも考えられます。内容物をきちんと確認し、可能であれば「レビュー」も確認しておくと安心できます(「〇〇が必要」など、注意点を記載している購入者もいます)。

血糖値測定器は「薬局」でも購入できるの?

血糖値測定器を購入する最も一般的な方法としては「薬局」が挙げられます。これもメーカーのホームページから販売店を調べる際に、どの薬局ならお目当ての血圧測定器を購入することができるのかがわかります。

ただし、薬局であればどこでも血糖値測定器を販売しているというわけではありません。どちらかと言えば、血糖値測定器を販売している薬局のほうがかなりマイナーだと考えたほうが良いかもしれません。その理由は「血糖値測定器のニーズ」と「血糖値測定器を販売するハードル」です。

血糖値測定器は、体温計ほど普遍的ではなく、血圧計ほど必要性がわかりやすいものでもありません。そのため、仮にある程度の在庫を保有していたとしても、それがすべて売れるのは果たして何年後になるでしょうか?そして、血糖値測定器は「薬事法」で規定される「高度管理医療機器」に分類されるため、販売には登録および登録料が必要になります。つまり、登録料を支払ってまで販売するほどのメリットが少ないのです。

ただし、高度管理医療機器に分類されるのは測定器本体だけですので、試験紙と穿刺針は上記の分類に当てはまりません。つまり、試験紙や穿刺針は多くの薬局で取り扱っているということです。

何円くらいで購入できる?血糖値測定器の価格や相場

血糖値測定器を購入する場合、価格の相場としては1万円弱~2万円強の価格で購入する事ができるかと思います。ネットショップの場合、購入するショップや種類によって1万円を大幅に下回るものも(執筆時点)確認されています。

しかし、血糖値測定器の場合はこれ以外にも価格面で注意しなければならない部分があります。前述の通り、「試験紙」と「穿刺針」は消耗品です。つまり、1回の測定ごとに追加でコストがかかるということになります。しかも、血糖値は毎日測定する必要があり、場合によっては1日に数回の測定が必要になりますので、1日あたりの回数分のコストを計算しておく必要があります。

例えば、1回あたりの消耗品の合計金額が150円だったとします。1日3回の測定を行う場合、1日で450円コストがかかる計算になります。これが1ヶ月で13,500円、1年で16万円オーバーの金額になります。測定器の故障を考えなければ、1ヶ月で測定器の購入金額と同じ水準のコストがかかる計算になるのです。

仮に、測定器AとBがあり、Aで使用できる消耗品コストが1回あたり120円、Bの場合は150円だったとします。Aの方が1回あたりの測定にかかるコストが30円安い計算になります。1日3回の測定を行う場合、1日あたり90円、1ヶ月で2,700円、1年で32,850円の節約になります。つまり、コスト面で測定器を購入する場合、測定器本体の価格よりも消耗品のコストの方を重視したほうが良い可能性があります。

血糖値測定器の購入に際して「保険」は適用できる?

ここまで、血糖値測定器に関するコスト面でのお話を進めてきましたが、そもそも目的は「医療」に関することなので、「保険が適用できるのではないか?」と思われると思います。しかし、血糖値測定器の購入および消耗品の購入その他のコストに関して、保険を適用してコスト面での負担を減らすことはできません。

しかし、保険適用の余地が全くないということでもありません。そもそも、保険が適用されるのは「必要な医療行為」がメインです。血糖値測定器の購入および運用は、それが必要であると判断されない場合、つまり「血糖値が高めだから、自分を戒める目的で血糖値測定器を購入する」といった場合は、これに該当しません。要するに「自費購入」「全額自腹」です。

しかし、「インスリン注射」が必要なほどに血糖値が高い場合だと、その限りではありません。むしろこの場合だと、担当医から血糖値測定器を渡されることになるかと思います。押し売りではなく、これは「貸与」されますので、購入費用は必要ありません。消耗品の購入は自費で行うことになりますが、これに関しては保険が適用されますのでコストを抑えることができます。

さらに、病院で貸与される血糖値測定器ではなく、自分でメーカーを選んで血糖値測定器を購入する場合でも保険が適用される場合もあります。これは一概には言えませんので、担当医や病院の窓口で確認する必要があります。さらに、血糖値測定器の購入にあたって「医療費控除」を利用することができます。確定申告時に手続きをすることで還付を受けることができますので、忘れずに手続きするようにしましょう。

購入の決め手は何?血糖値測定器の比較要素

日本国内で購入できる血糖値測定器だけでも種類が豊富で、海外メーカーの商品を個人輸入することも視野に入れれば選択肢の幅が広くなります。その中から実際に血糖値測定器を病院貸与ではなく、自分で選んで購入する場合はどこを見て比較するべきなのでしょうか?いくつか例を挙げてみましょう。

使用できる穿刺針のサイズ

まず、「使用できる穿刺針のサイズ」です。これは先ほどの「無痛の測定器」に関わることで、使用できる穿刺針の細さは使用時の痛みに関わります。また、細すぎると採血しても測定できないこともありますが、選べる穿刺針の種類が多いほど利便性は高いです。

記憶容量

次に「記憶容量」に関してです。血糖値測定器は本体に測定結果を記録しておくことができます。しかし、機種によって記録することができる回数は異なり、100回分の機種もあれば4~500回分の記録ができるものもあります。もちろん、別の媒体(紙やパソコンのメモ帳やエクセルなど)に記録することでも代用できますが、測定器に記録できる回数が多ければそれだけ便利です。

本体のサイズ

次は「本体重量」および「本体サイズ」です。機種ごとに本体の重さや大きさは異なります。前述の通り、血糖値の測定は本格的に治療しなければならないほど1日あたりの回数は多くなり、外出先でも測定が必要になる場面も出てきます。持ち運びや取り回しの良い重量・サイズであるほどに利便性は高まります。

実のところ、挙げていくとキリがないことに気が付きます。血糖値測定器にはさまざまなステータスがあり、例えば「測定にかかる時間」「手のひら採血が可能(指先以外でも採血ができるかどうか)」「電池の種類」「パソコンやプリンターと接続できるかどうか」など、まだまだ存在します。

各種ステータスに関しては、純粋にプラスになるもの(測定時間が短い、記憶容量が多い等)や、人によって好みが分かれるもの(本体サイズ等)があります。「比較サイト」などを活用して数多くの機種を比較し、自分にとって最適の測定器を見つける必要があります。

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